「ーーーっ!ーーートっ!」


何処か遠くで私を呼ぶ声がする。

嫌だ!おいていかないで!
私を1人にしないでよぉっ!


「ミントっ!」


その声にパッと目覚めた。
目の前には紅月さんがいた。


「紅…月…さ…。どうした…んで…すか?」


動揺と夢がぬけず、途切れ途切れに言う。
すると、紅月さんは、「あ、無理しなくていいから!」と私を起こし、背中をさすってくれた。

気づけば、頬が濡れている。