ちゅっ… 唇に、柔らかな感触。んー…気持ちいー…もっと。 離れていく感触が名残惜しくて、みずからそれを引き寄せた。 ……ん?んん? いや、ちょっとまって。 ……うっすらと目を開ける。 …彼の唇が、私の唇に重なっていて。 でも、彼の首筋に腕をまわして引き寄せているのは私で……。 「……わぁ!!」 ドンっ! びっくりして、と言うか自分のした行動があり得なくて。 突然、押し倒された彼はもちろんベッドから転げ落ちた。