「いってきまーす」
とぼとぼ歩きながら家を出た
電車に乗って
学校へ向かう
誠司はうちから近い学校だから
歩いていってるんじゃないな
「はあー、」
「ため息なんかついてどうしたの?」
「あっ、胡桃」
「ため息すると、しあわせにげるよー?」
そうなの?
「っはーー!」
思いっきり息を吸った
幸せ逃げてしまっては困る
「ふふ、でどうしたの?」
「あのね、今一緒に住んでる人がいてさ」
私は誠司のことを
全て胡桃に話した
「誠司くんのこと考えてため息なんて、恋しちゃった??」
「恋?いやいや、昨日あったばかりだから」
「一目惚れなんじゃないかな?胡桃もよくあるよ!一目惚れ!」
「そうなのかなー、あははは」
恋って早くない私?

