「まさか志望校が同じだったとはな〜」


「ね〜びっくりだよ!」


まあ、私としては同じ高校で心強い!


それまで生きていられるか分からないけど…



そういえば、私には一つ夢ができた。


玲に言ってみようかな。



「あのさ、玲」


「うん?どうした?」


「私ね、夢ができたんだ!」


「へ〜どんな夢?」


「私、私や玲やカナリアのみんなみたいに不登校で苦しんでいる子の役に立ちたい!将来秋元先生のように優しくて、生徒思いの指導員になりたいんだ」



「秋先が優しいかはよく分からねーけどな」


「玲と違って私は遅刻しないから秋先は優しいもん!(笑)」


「それは俺が遅刻してるって言いたいのかよ」


「事実でしょ〜?」


「まあ否定はできねーけど。だって朝寝み〜じゃん?」


「そういうのを、言い訳って言うんだよ?玲(笑)」


「ったく絵梨には敵わね〜な。でも、いい夢じゃん!ちょっとは見直した!」



「ちょっとって何よちょっとって!」



「じゃあ俺の夢も教えてやろうか?」



「うん!聞きたい!」



「俺の夢はな……これがびっくり絵梨と同じだ。(笑)」



「嘘⁉本当⁉」



「俺も実はと言うと秋先のこと尊敬してる。確かにお前が言うように生徒思いなのは確かだし、ちゃんと一人一人のこと見ててくれてる。本当、学校より温かいところだと思うよ、カナリアは」



「そっかぁ。でもまさか夢まで同じだったとは!意外と似たもの同士だよね〜♪」










「絵梨………俺実はカナリアにお前が来たときから………」







……あれ?



ちょっと待って……



なんか目の前がクラクラする……




玲…ごめん……






バタン!!



私の意識はなくなった。