次の日、今日は私の誕生日だ。
朝起きて、お母さんと翔太はおめでとうって言ってくれた。
だけどお父さんは…
「…………」
何も言わず実家に帰ると言って荷物を持って家を出ていってしまった…
目は合ったものの、その目は何かを訴えているように見えた。
…私の誕生日も、忘れちゃったのかな…
…まあ仕方ないよね、うつ病だもん…
そんなお父さんに、お母さんはまた腹を立てていた。
…なんでこうなってしまったんだろう。
カナリアに通い初めて、家族とも楽しくやれて、本当に幸せだった。
なのに、そんな幸せは長くは続かないの…?
神様…そんなに私の幸せが憎いですか…?

