目を覚ますと、部屋は案の定夕日に染まっていた。
「起きたか?」
「要さん………今、何時?」
「17時だ。すっかり落ちてたな。」
喉で笑う要さんを横目で睨む。
「要さん…俺、大学卒業出来なかったら恨むから。」
「恨め、恨め。」
全く相手にしてもらえない。
まぁいつものことだけどさ。
起き上がったら腰が痛くて、すぐにベッドに沈んだ。
「何面白いことやってんだ?」
「………面白いことやってるつもりはないんだけど。腰痛くて起き上がれない。」
「水か?」
頷けば、ちょっと待ってろと要さんは部屋を出ていった。
そういうとこ、優しいんだよね。


