売店前はすごい人で……
これは、かなり並ばないと買えないな。
仕方ない、と列の一番後ろへ。
その際、要さんへメール。
そうしたら俺も行く、と返信があった。
携帯を鞄に入れて並びながら要さんを待つ。
「あれ、涼くん?」
「ぇ……」
何となく聞き覚えのある声に振り向くと、
「な、凪さん!?」
そこには要さんの双子のお兄さん、凪さんの姿が。
「ど、どうしてここに…?」
「ん?普通に遊びに来たんだよ。」
「一人でですか?」
「いやいや連れが居るよ。俺が喉乾いたから飲み物買いに来たんだ。」
ニコッと笑いかけられて、俺も釣られて笑う。
「涼くんは?やっぱり要と?」
「ええ、まぁ。」
そこで思い出す。
もうすぐ要さんここに来る。
絶対不機嫌になるよ…。
せっかく今日は機嫌がいいのに。
飲み物諦めて、さっさと立ち去ろう。


