『帰ったら覚えとけ。』


とメールが着ていた。


足取り重く大学へと辿り着く。


「西條(サイジョウ)!おはよー!」


と肩を叩かれる。


西條は俺の名字。


声の主は、高島 波瑠(タカトウ ハル)。
大学で出来た初めての友人。



「背中が重たげだぜ?何かあった?」
「まぁ、ちょっとな」
「あーあ、分かった。また同居人の事だろ?」
「あははは、そんなとこ。」



高島は俺の事情を知る数少ない一人。


さすがに恋人って事までは言ってないけど…。



「西條の同居人って話聞くだけでかなりの俺様だよな。」
「いや、あれは俺様って言うより…」



子供。つまり我が儘。

だと思うんだけど……。