これならば問題あるまい。

上層部が谷口をどう見ていようと関係ない。

いずれ谷口もこの分隊に慣れ、打ち解けてくれるだろう。

厳しくも温かく接し、少しずつ成長してきた豊田や麗華と同じように。

手を休める事なく、しかし会話を交わしつつ作業を進める三人の隊員達に背を向け、場を離れていく小川。

数時間ぶっ続けで瓦礫の撤去を続け、正直疲れていた。

ここは頼りになる部下達に任せ、少し休息をとるとしよう。