それは隊員の豊田や麗華も同じようで。

「谷口さん、こっち持ってもらえますか?重くって…」

「小川分隊長以外にも男手が増えて助かるよ。小川分隊はどういう訳か女の比率の方が多くてさ…」

彼女達も国籍や嫌疑などで差別をする事なく、谷口を迎え入れていた。

手助けを求められ、面食らったように、しかし言われるがままに豊田や麗華と協力しながら瓦礫の撤去に当たる谷口。