絶望的なまでの戦闘能力。

もしかしたら生体兵器もまた、地下鉄構内で交戦した時よりも戦闘能力を向上させているのではないか。

そう思わずにはいられないほどに圧倒的だった。

しかし。

「!!」

麗華の試作型対戦車狙撃銃が、小暮と三浦のM203グレネードランチャーが火を吹き、生体兵器に命中する。

「怯むな…!」

グレネードランチャー発射の際の反動が折れた肋骨に障ったのか、苦痛に歯を食い縛りつつ三浦が言う。

「アンタ達は、一度はあの化け物を倒したんだろう…なら、一度倒せたものがもう一度倒せない筈はない…!」