格納庫の外まで響き渡るような咆哮を上げた後。

「うおっ!」

生体兵器は左の拳の一振りで、近くに停車してあった軍用トラックを殴り飛ばす!

宙を舞い、コンクリートの床に叩きつけられる軍用トラック。

巻き添えを食わないようにそれぞれに散開して回避した小川分隊。

その中の一人、三浦に。

「うぐぅっ!」

生体兵器の右手の鎖分銅が叩きつけられる!

防弾チョッキ2型越しとはいえ、まともに腹部に直撃!

三浦は体をくの字にして吹き飛ばされ、床を転がっていった。