胴体を貫通する血塗れのバール。

生体兵器はバールをそのまま振り回して、遠心力でオリヴィエラの体を投げ飛ばす!

「ぐふっ…!」

湿った肉の音を立てて、格納庫の壁に叩きつけられるオリヴィエラ。

出血が激しい。

あれではもう助からない。

それよりも。

「頭の一部を完全に破壊したのに…!」

麗華が恐れ戦く。

かつて地下鉄構内で戦った時よりも、小川分隊の装備と技術は向上している。

最早あの頃の小川分隊とは違う。

しかし、生体兵器の強さはそれをも更に上回る。

もしかしたら不死ではないのかと、小川達に想像させるほどに。