頭部に14.5ミリ弾を食らった生体兵器は、ゆっくりとその巨体を傾け、仰向けに倒れる。

かつて地下鉄構内で戦った時よりも、小川分隊の装備と技術は向上している。

最早あの頃の小川分隊とは違うのだ。

「…もう勝ち目はない。投降しろ」

89式小銃の銃口をオリヴィエラに向ける小川。

「く…」

歯噛みするオリヴィエラ。

そんな彼の目の前で。

「っっっ…!」

小川達の顔色が変わる。

「……?」

不思議に思って振り返ったオリヴィエラを。

「がはあっ!」

立ち上がった生体兵器の右手のバールが貫いた!