木の洞から、草陰から、土の中から。

次々と姿を現すカマドウマの群れ。

既にこの山間部一帯には、カマドウマの群れが蔓延していた。

小川達が来るまで、何とか一人で持ち堪えられるか?

谷口は89式小銃のグリップを握り締めた。