と、その時だった。

「?」

突然部屋の鉄扉が開き、その隙間から軽い音を立てて何かが転がり込んできた。

筒状の、コーヒーの空き缶程度の大きさ。

『それ』が何であるか知っている小川分隊の面々は、咄嗟に目を閉じる。

次の瞬間。

「!!!!!!!」

約100万カンデラ以上の閃光と、180デシベルの爆音!

その凄まじい閃光と音響に、オリヴィエラとディアボ達は一時的な失明、眩暈、難聴、耳鳴りなどの症状と、それらに伴うパニックや見当識失調を発生させて無力化する。

閃光発音筒。

戦術自衛隊が使用している、いわゆるスタングレネードだった。