小川分隊が見守る中、飛び去っていくハインド。

あの方角は、コロンビアの首都ボゴタがある方向。

小川達の目的地、ARMOUR社の本社がある方角でもある。

「ARMOUR社に運び込まれるんでしょうか」

谷口が言う。

「あんな化け物、ARMOUR社が研究量産して世界中の紛争地帯に供給されてみろ、手が付けられないほどの被害が出るぜ?」

顔を顰める小暮。

そんな中。

「一体あれは何なんですか?」

現在の小川分隊の中で、唯一地下鉄構内での作戦に参加していない三浦が訊いた。