早朝のうちは比較的天気もよかったのだが、しばらく経つにつれて湿度が高くなってきた。

息苦しくなるような湿気。

やがて生い茂った木々に、葉に、ポツポツと大粒の水滴が滴り始める。

熱帯雨林特有の突然の雨。

だからといって雨宿りするような場所もなく、またこの程度で進軍を止める訳にもいかず。

小川分隊は雨の中、ジャングルを進み続ける。