谷口が小川分隊に打ち解けるようになった翌日。

市街地の瓦礫は随分と片付いてきた為、小川分隊は山間部の瓦礫撤去作業に移る事にした。

比較的拓けた場所の瓦礫撤去は戦術自衛隊の小型ショベルドーザ、掩体掘削機(パワーショベル)、中型ドーザなどのいわゆる重機などが入れるのだが、山間部ともなると重機の入れない狭い場所も多く、人間の手で直接瓦礫を撤去する必要があるのだ。

様々な装備を持つ戦術自衛隊でも、いざという時はやはり隊員の…人間の力が必要となるのである。