「それにしても不思議ねぇ…」

豊田が言う。

「兵器設計局は、何でこんな凄い銃を麗華に送ってきたのかしら?」

「そりゃあアレだろ、俺達の活躍を知って是非ともウチの最新兵器を使って下さい!っていう奴だろ」

呑気な事を言う小暮。

だが言葉とは裏腹に、彼…そして谷口や三浦も、突然の高性能装備の貸与に疑問を感じる。

…彼らはまだ知らないのだ。

自分達小川分隊が、HQの間では『実験分隊』と呼ばれている事、今回の貸与も、ただデータ取りの為に信頼性の低い兵器を使わされているに過ぎない事を…。