切り札だったBMP-2を破壊されても、ディアボ達は全く怯む事がなかった。

彼らは人間ではない。

生物兵器だ。

恐れを知らず、情けを知らず、死を恐れない。

一度命じられた事を、己が死ぬまで、目の前の邪魔者を殺してでも遂行する。

まさに殺人機械だった。

81式歩槍を発砲しながら襲い掛かってくる彼らを。

「頭を狙え!幾らディアボでも頭部を撃てば絶命する!」

谷口がヘッドショットで仕留める。

彼に倣い、三浦も頭部への射撃。

特殊作戦群戦闘要員だけあって、その射撃技術は確かなものだ。

一発で見事にディアボの眉間を撃ち抜く!