「三浦」

小暮を下がらせ、小川は三浦の顔を見る。

殴られて腫れ上がった三浦の頬。

小川は怒りもせず、ニュートラルな感情のままで三浦と接した。

「人質も無事救出、部隊も誰一人欠ける事なく任務を達成できた。しかしお前は命令違反を犯している。このままお咎め無しという訳にはいかない」

旧日本軍ならば営倉入りといった所か。

命令違反は軍において極めて重大な罪である。