戦術自衛隊宿営地。

その一室で、三浦は音高く殴られていた。

殴ったのは小暮だ。

「敵陣に単独で殴り込んで、銃ぶっ放して人質救出ってか。気分いいか?あぁ?」

「こ、小暮三等陸曹!」

「暴力はいけませんよ!」

麗華と豊田が止めに入るも、小暮はあっさりと二人を振り解く。

「英雄気取りで気分爽快だろうな、ランボーにでもなったつもりかよ」

転倒した三浦の迷彩服、その胸倉を摑んで引き摺り起こす小暮。