そんな彼の横顔を見ながら。

「あの、もしかして…」

今度は隊員が訊ねる。

「あなた方は…小川分隊ですか?半年前の首都奪還作戦の英雄の」

「英雄ときたか」

運転席で笑う小暮。

「ああ」

小川は頷いた。

「我々は小川分隊だ」