何故ここに戦術自衛隊の部隊がいるのか。

もしかしたら先遣隊の自分達に続いて派遣されてきたのか?

とりあえずそういった疑問は後回しだ。

隊員は軽装甲機動車の後部座席に飛び乗る。

中には五人ほどの戦術自衛隊員がいた。

内二人は女性隊員。

ダルフールのような紛争地帯に女性隊員が派遣されてくる事自体が驚きだ。

いやしかし、『あの部隊』ならば、もしかしたら…。

隊員がそんな事を考えている間に。

「出るぞ!」

運転席の小暮が軽装甲機動車のアクセルを踏み込んだ!