かくして、前回の首都奪還作戦から僅か半年。

しばしの休息を謳歌する暇もなく、小川分隊の隊員達は再び戦火の中へと駆り出される事になる。

自分達が実験分隊などと揶揄されている事も知らず。

上層部の思惑により、汚れ仕事の片棒を担がされている事も知らず。

この任務に正義も大義もない事も知らず。

いつだって兵士は、政府や司令部の都合と勝手で、その命を懸けて戦う事になる。