06式小銃擲弾の爆発によって炎上した体から白煙を上げ、瓦礫の下敷きとなって全身血塗れになりつつ。

それでも。

「――――――ッッ!」

生体兵器は咆哮を上げる。

ここまでの傷をつけてくれた礼をしてやると言わんばかりに。

「ふ、不死身なの…?」

豊田が今にも尻餅をつきそうによろめく。

「こ、こんな奴…倒せないよ…」

麗華もまた、膝を震わせる。

しかし。