「回避っっっ!」

叫ぶ小川。

まさに暴走列車だ。

何者をも蹴散らし、撥ね飛ばし、轢き潰すような勢いで突っ込んでくる生体兵器。

小川分隊は即座に散開して、その突進を避ける。

勢い余った生体兵器は、そのままディアボの群れに飛び込む!

まるで人形のようにギロチンの刃で千切れ飛ぶディアボの群れ。

極度の興奮状態なのか、生体兵器はそのままディアボを右手のバールや左手の鉤爪で切り刻み、引き千切り、怪力で押し潰し、磨り潰す!

ディアボ達もまた、突如として出現した新たな敵に銃撃で応戦する。

目の前を動くものがあれば見境なく殺戮する生体兵器と、死すら恐れず襲い掛かるディアボ達。

彼らは小川分隊そっちのけで凄惨な殺し合いを続ける。