銃火器の使用、複雑な重機の操作、そして遂に言語まで。

いよいよ擬態型…ディアボは人類と同等の域にまで達した。

人類に取って代わるかもしれない存在。

日本だけでなく、この世界…この惑星の支配種として君臨するに足る存在かもしれない。

「……」

小川が無言のまま、89式小銃のセレクターレバーをフルオートに切り替える。

各隊員もまた、それぞれの銃の残弾を確認する。

ここからはもう総力戦だ。

何としても、この侵略者達をここで食い止めなければならない。

対峙する小川分隊とディアボの群れ。

そして。