闇に響く、たどたどしい片言のような声。

振り向けば、線路上に、壁に、天井に。

赤い眼を持つ擬態型が銃火器片手に犇いていた。

姿こそ人間と同じだが、まるで虫のように壁や天井に張り付いている者さえいる。

その中の一人が言うのだ。

「カマドウマ…チガウ…オレタチ…『ディアボ』…」