「こんな場所をアジトにするなんて…擬態型の気が知れないぜ」

ぼやく小暮。

「……」

そんな中で、小川は隊員達とは別の事を考えていた。

虫型から人型、擬態型と進化してきたカマドウマ。

進化する度に、彼らはその能力を高めていく。

擬態型にいたっては武器まで使用するようになった。

戦術自衛隊の補給部隊を襲撃し、銃火器や弾薬を強奪。

ただ引き金を引くだけならば然程難しくはないだろうが、弾薬まで奪った所を見ると、どうやら弾の装填もできるらしい。

それなりに知能が高くなっているのは、ある程度予想していたが…。