だが。

「俺も麗華が持っているのがいいと思う」

言ったのは小川だった。

「分隊の中では、麗華が最もスナイパーとしてのセンスがある。反動の有る無しよりも、センスの方が重要だと思うがな」

「決定だな」

改めてバレットM82を麗華に持たせる小暮。

「うぅ…自信ないなぁ…」

不安げに銃と弾薬を受け取る麗華。

その他は、いつもと同じ装備だ。

「よし、それじゃあ地下鉄構内に下りるぞ」

小川を先頭に、分隊は地下へと続く階段を下りて行った。