「こっちゃカマドウマで手一杯なんだよ!失せろ!」

小暮が谷口の援護射撃を行う。

こちらはフルオート射撃で、怪物の全身に弾丸を撃ち込む。

が、効果は見えない。

まるで雨粒を浴びた程度にしか感じていないように、怪物はゆっくりと振り向き。

「うおっ!」

左手のバックハンドブロー!

左手の甲に取り付けられていた鉤爪が、小暮の被っていた迷彩柄のキャップを弾く!

「小暮三等陸曹!接近しすぎると危険だ!」

谷口と同じようにヘッドショットで怪物を攻撃する小川。

僅かに怪物の足が止まる。