「装填!」

空になった弾倉をリリースし、新しい弾倉を装填する谷口。

素早く89式小銃を、直立して肩で銃を支える『肩射ち』に構えるが。

「!!」

引き金を引こうとする谷口の手が止まる。

背中を撃とうとした谷口に対し、怪物は振り向きもせずに左手で捕まえた麗華を盾にしたのだ。

人質を弾除けに使うという非道。

「くっ…!」

「麗華を…!」

銃撃を封じられ、谷口と豊田は歯噛みする。