鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)

こうやって少しずつカマドウマ達の支配地域を制圧しながら、最終的には首都奪還を果たす。

今日の所は、これでいいだろう。

「よし、駐屯地に帰投…」

小川が言いかけた時だった。

ドスン、と。

小川達がラペリングで降下してきたビルの屋上から、何かが落ちてきた。

音からして、かなりの重量物。

反射的に振り返る小川、小暮、谷口、豊田。

その視線は。

「え…?」

麗華の背後に注がれている。

まるで驚愕したような、戦慄したような視線…。

訳も分からないまま振り返った麗華は。

「ぐぁっ!」

爛れた大きな左手に、頭を鷲摑みにされた!