「また鬼軍曹と罵られる事になるな…」

自嘲する小川。

しかし、悪者役を引き受けてでも。

小川は部隊の仲間の誰一人として、欠けさせるつもりはなかった。

同じ釜の飯を食う仲間として、これからも共に国防任務に従事する為に。

小川は敢えて隊員達に厳しく当たる。

それで誰一人として死なずに済むのならば安いものだ。

嫌われ続けてでも、全員生きてくれている方がいい。