1326時。

麗華がドアノブを握り、小暮と谷口にアイコンタクトを送る。

無言のまま頷く二人。

麗華がドアを開くと同時に、まず谷口と小暮が部屋の中に突入する!

続いて豊田、麗華の順。

谷口と小暮が先頭を切って突入して室内の安全を確保した上で。

「クリア!」

「クリア!」

物陰、壁の向こう、窓の外など。

死角という死角をクリアリングで確認する。

室内を完全にクリアリング完了と同時に。

「……」

管理棟のモニターで様子を見ていた小川が、ストップウォッチを止めた。

「56秒、もう一度だ」