バスから軽装甲機動車の後部座席に乗り移る豊田と麗華。

普段はエンジンの騒音とタイヤの振動が大きく、椅子の悪さも相俟って長距離移動時の疲労がジープより更に大きい、目立つ為にコンビニなどに立ち寄るのは憚られるなどの不満が多かった軽装甲機動車だが、こういった戦闘中にはこの上なく頼もしい。

「デートの待ち合わせには色気のない車だがな」

小川の言葉に。

「お気遣いなく!このままドライブに行ってもいいくらいです!」

麗華が笑顔で答える。

「んじゃ行くぜ!舌噛むなよ!」

小暮がアクセルをベタ踏みする!

咆哮を上げて走り出す軽装甲機動車。

擬態型を轢き殺し、銃架の5.56ミリ機関銃MINIMIで掃射しながら、小川分隊は群れを制圧する。