だが二体を倒した所で、その数倍の数の擬態型が一斉射撃してくる。

「きゃあっ!」

慌てて頭を引っ込め、射線から身を隠す麗華。

朽ちたはとバスの車体を、弾丸が激しく叩く。

たった二人では、まともな反撃も儘ならない。

「こちら麗華!敵の激しい攻撃を受けて、挟撃に迎えません!どうぞ!」

凄まじい銃撃音の中、麗華が無線に向かって叫ぶ。

『こちら谷口、了解した!こちらはこちらで何とか敵を制圧して救援に向かう。もう少し持ち堪えろ!どうぞ!』

向こうも激しい攻撃に晒されているのだろう。

飛び飛びになる無線で、谷口が応答を返してきた。