小川分隊が海岸線を確保した事で、他の部隊もCRRC(戦闘強襲偵察用ラバー製ボート)などで次々と上陸してくる。

どの部隊も銃火器で武装した隊員で構成されている。

大規模なカマドウマの群れにも応戦できる装備だ。

「よし、密林に突入するぞ!」

横隊を保ったまま、鬱蒼とした中に入っていく小川分隊。

「!」

前方の茂みの中から、カマドウマ達が飛び跳ねつつ接近してくるのが見えた。

密集して襲い掛かってくる!

「手榴弾!」

小川が叫ぶ。

同時に谷口がM26破片手榴弾の安全ピンを抜き、カマドウマの群れ目掛けて投擲!

爆発した手榴弾は爆風や破片を数メートルから数十メートルに四散させ、範囲内のカマドウマを殺傷する!