その時だった。

「!?」

離島の沖合いに突如浮上するSS-594いそしお。

そのハッチが開き、中から出てきた戦術自衛隊の隊員達が次々と89式小銃で一斉射撃!

小暮を追い詰めていた人型達を射殺する!

更にはUH-60JA 多用途ヘリコプター『ブラックホーク』が小暮の頭上を飛行、装備している12.7ミリ重機関銃M2の掃射でカマドウマの群れを次々と仕留める!

「小暮三等陸曹!」

ホバリングするそのヘリから、小川が顔を覗かせた。

「帰りの足を待っているそうですね、お迎えにあがりました!」

「…時刻表通りに来てもらいたいもんだな」

命拾いした事で安心したのか。

小暮は迷彩服のポケットから煙草を取り出し、口に咥えて火を点けた。