「密林を抜けた所に施設跡を発見…死角も多く潜める場所も多い…屋根や建物の陰、瓦礫の隙間など…CQB(クロース・クォーター・バトル。比較的に敵との間合いが短く、歩兵が主体となって行われる近接戦闘)を多用する事になりそうだ」

近接戦闘では、サブマシンガン、拳銃、手榴弾、スタングレネード、ナイフなどの装備を用いた、各種格闘技術が確立されている。

戦術自衛隊の部隊でも対ゲリラ・特殊部隊(ゲリラ・コマンド)や対テロリスト対策の為の試みが行われている。

だがまさか、対ゲリラ・特殊部隊や対テロリストの為のCQB技術を、未知の生命体相手に使う事になろうとは。

小暮でなくても、想像すらしていなかったであろう。