まだ弾薬を装填し終わっていない麗華。

丸腰のまま、強靭な跳躍力を持つカマドウマに襲い掛かられる!

(だめっ…!)

覚悟を決め、思わず目を閉じる麗華だったが。

次の瞬間!

「!?」

投げ放たれた89式多用途銃剣が、的確にカマドウマの頭部を貫く!

「駄目よ麗華、敵を前にして目を閉じるなんて」

耳に飛び込んできたのは聞き慣れた声。