小川が89式小銃を、麗華が対人狙撃銃を手に、準備を始める。

もうすぐ夜が明ける。

日の出と同時に編成した捜索隊で山狩りに向かう。

念の為に谷口の分の89式小銃、豊田の分のMP5も持って行く。

彼らが武器を失っていたり、弾切れしている可能性も考慮しての事だ。

同時に小川達は、被災地近隣の被災者達の避難指示も出していた。

既にこの近隣にはカマドウマ達が蔓延している。

今の所はまだ報告こそ挙がっていないが、いつカマドウマ達が民間人に危害を加えるか分からない。

そうでなくても、もう何度もこの地域での交戦が繰り返されているのだ。

避難指示が遅いくらいだ。