数時間を経て、宿営地に待機している小川達の元に武器装備が届けられた。

が、それらは小川が要請したものとは随分と違った。

小川が要請したのはM4カービン、M26破片手榴弾、カールグスタフM3 84mm無反動砲などの強力な装備だったのだが、実際に届けられたのはM24対人狙撃銃。

HQ曰く、『この短時間では要請通りの装備品は揃えられなかった』との事。

その代わり、弾薬は十分に準備されていたので小川の愛用する89式小銃の弾切れは心配なかったし、M4カービンの代用として在日米軍の保有していたM16A2アサルトライフルや、警視庁特殊急襲部隊が使用しているH&K MP5サブマシンガンを借り受けてくれていた。

要請通りの装備品が揃えられなかった事に対する、HQの罪滅ぼしといった所だろう。