「もう 終わりにしよっか。」


あたしが精一杯の気持ちで打ち込んだ彼宛のメール。


「わかった。」


それが全ての答えだった。結局お互いにとってその程度の関係であった何よりの証拠。苦笑いで画面を見つめる。


なんて言うのは嘘


あたしは知ってる
彼がどんなにあたしを好きでいてくれてたのか、大切に思ってくれてたのか、痛いほど分かる。嫌と言うほど伝わってきていた。だから別れたかった。
本気で好きになれない自分が許せなくてどうしても本気で好きになれなかった
浮ついた関係


一度ではない。今回で二度目だった。
数ヶ月前と全く同じシナリオ


苦笑いを浮かべる自分


それが本当の最低なあたしの本性。


たった3ヶ月の付き合いであたしはどれだけの嘘をならべて偽っていたのか自分でもわからない。
それほどまでにとことん腐っていた。
それでも彼は


「友達としてこれからも仲良くしてくれるよな?」


そしてまたあたしは嘘をつく。


「当たり前だよ」


相手を傷つけるのは嫌いだけど最終的には1番彼を苦しませる結果にさせてしまった。


暗闇の中独り何をするわけでもなく座り込んでいた


後悔はしてない。


携帯を眺める。時刻は夜中の2時を回っていた


彼のために涙を流すことさえできない自分


悪魔と言うのはあたしみたいな事を言うのだろう。


(♪〜 )


着信の音 彼からだった
でも出る事はなかった。


(これで本当にもう終わり)