あの日から、あたしの心には、抜けないトゲが刺さってしまったように、ずっとチクチク痛んだ。 慶介と雪絵さんの事を思うと、たくさんの矢が刺さるみたいに苦しくて、苦しくて…どうしよもなくなった。 だから、あたしは慶介の事を考えないように、そんな暇さえないくらいに自分を忙しくしてた。 案の定、慶介から連絡が来る事もない。 ほんとに遊ばれてたのかな…… 子供だと思って、からかってたのかな…… あたしはこんな風に思うようになってた。 それくらい、慶介からは音沙汰なかったんだ。