あたしは恐る恐る振り返った。
あ・・・・・・
あたしは、見上げたままこれは夢なんじゃないかって思ってしまった。
だって、まるで同じ。
「苦手なタイプ?」
そう言って、あの日と同じように面白そうにあたしを眺めている人。
ニガテナタイプ・・・
あたしはハッとしてもう一度慶介を見た。
覚えてるんだ・・・“あの日”の事。
顔に火が付いたように赤くなるような気がした。
「あら~慶介君。迎えに来てくれたの?」
「はい。遅くなってすみません。
もっと早くこれる予定だったんですが・・・」
淡い同系色のシャツを重ね着して、ゆるく着こなしている慶介はまるで雑誌から飛び出したような装い。
それに思わず心臓がドキリと跳ねた。
両親と亮ににっこりと人懐っこい笑顔を見せた慶介はあたり前のようにあたしの横に座った。
あたしはそれを、ポカンと見つめた。
そんなあたしに気づいた慶介は不思議そうに顔を傾げた。
だって・・・
だって、まるで・・・・
「・・・一緒・・・」
「なにが?・・・ってお前準備できてる?」
「え?・・・あッうん!」
慶介の言葉にハッと我に返り腕時計に視線を落とした。



