ハッピー☆ウエディング



「ところでさ・・・」

「はい?」


彼は自分のグラスのジュースを一口飲んでから思い出したように言った。





「なんで、瑛太の電話に出ないの?」

「・・・・・・」



え?



・・・・・瑛太?



ジュンヤはきょとんと首を傾げた。
あたしはそんな彼を見て、開いた口が塞がらない。

なんで、ジュンヤが知ってるの?


そんなあたしがわかったのかジュンヤは、にっこりと笑った。



「あれ?俺のコト覚えてない?俺、瑛太のバンドのメンバーっすけど」

「ええぇぇぇ!」



うそッ


うそッッ!!



まるで覚えてない!


てゆーか、紹介された覚えないですけどーーー?



「・・・葵。どうしたの?」



スピーカーの音よりもあたしの上げた声の方が大きくて、美羽が呆気にとられている。
美羽だけじゃない。
みんな、あたしとジュンヤを見比べていた。