ハッピー☆ウエディング


『婚約はなくなったけど、これからも一緒にいよう』



そう言って、優しくあたしを包みこみ熱っぽいキスをくれる。

恥ずかしくてはにかむあたしを覗き込んだ慶介の瞳は甘くて。

さらにあたしは顔を火照らすんだ。











夢を見てた。


もしかしたら、そう言ってくれるかもって。


ほんの少しの奇跡を信じて。


今まで、あたしを愛してくれた慶介が嘘じゃないんだって・・・・・










でも―――――――












“ごめん”


今、そう言ったの?


『ごめん』って・・・・?









「ふぇ・・・」




顔を両手で覆ってその場に力なくしゃがみ込んだ。

もう立っている事も出来ない。


あたし、何しにここに来たんだろう。



こんなふうに傷つきにきたの?












ばかだ・・・・・




・・・・所詮、大人が決めた結婚。
こうなるのはわかってたのに。


プレゼントを握り締めた左手に、冷たい涙がポトポトと溢れ落ちた――